僕の前に道はない。

なまけてたっていいじゃない。

ただの戯言である。

古本の文庫本が醸し出すさりげなくおしゃれな雰囲気が好き

 

「大人たちのやりとりが煩わしくなり、読み途中のペーパーバックを開いて目を落とした。中古で買ったそれはイマイチ単調な物語で(ハズレだな)と思っていたが、この喧騒をやり過ごすにはまずまず役に立つか、といったところだ」

 

上記は僕が適当に書いた拙い文章だが、そんな小説の一場面を演じてみたいと思うのだ。

この「中古(古本)&ペーパーバック(文庫本)」といった組み合わせが非常にクールだと思っている。

 

米澤穂信の〈古典部シリーズ〉に登場する高校生の主人公・折木奉太郎がそんな感じなのだが。

  

 

氷菓 (9) (カドカワコミックス・エース)

氷菓 (9) (カドカワコミックス・エース)

 

 

 

まず「古本」ってとこね。

高校生なのであんまりお金もないわけだ。新品の本なんてのは、文庫本だとしてもそこそこ値が張る。

安いのだと350円くらいで買えるが、普通は500〜800円くらいしてくる。

社会人なら大したことないかもしれないが、高校生には痛手であろう。

(僕は社会人のおじさんだが)

 

ましてや、別に新品から探さなくてもそれなりに面白い作品は見つかる。

流行りの本や話題の本を積極的には選んでいない姿勢もクールである。

 

さらに「文庫本」という点。

「ペーパーバック」という表現もかっこいい。

文庫本の良さはやはりその携帯のしやすさと良い意味でのチープさである。

「本を読んでます」といったこれ見よがしな読書ではなく、あくまでも「さりげなく」読書をしているだけなのだ。

ハードカバーや単行本では演出できないさりげなさがある。

 

また「お金はなくとも本を読むし、それにより教養も深まっていく」という循環が素敵だ。

 

 

こういう「さりげなさ」というものは、古着が持つ雰囲気にも通じる。

新品にはない「こなれ感」というか。

ヴィンテージなどは例外になるが、比較的安価に入手できるのも古着や中古の魅力だ。

大学生時代に古着屋で買ったリーバイス501(2000円くらい)は未だに時々穿いている。

ここぞという勝負所ではさすがに避けるが、普段のリラックスしたいオフ日に穿く。

 

 

読書なんて好きなものを好きなように読めばいい。

ここまで述べたように読書にはファッション性も感じるのだが、どんな本を読んでいるかという点もファッション読書には必要になってくる。

個人的に「おしゃれ」と思うのは伊坂幸太郎米澤穂信村上春樹、芥川、漱石、太宰などだ。

コナンドイルやアガサクリスティなんかもクールか。

 

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伊坂幸太郎は表紙がおしゃれ。

華美でなく、タイトルの在り方もさりげなくて良い。

おしゃれの極意は「さりげなさ」なのだ。

 

ラノベも読んでみると面白いものもあるのだが、おしゃれ感ではさすがに劣る。

もちろん、一般小説でも「おしゃれな表紙だけど面白くない」といった作品も多々なのだが。

 

官能小説は逆におしゃれかもしれない。

読んだことないから知らんけど。

(高校生が読むのには早いけど)

 

 

本を選ぶのは楽しい。

読まなくて積ん読になるのもあるが、基本的には本屋は好きだ。

つい買ってしまう。

 

そして古本屋も。

「読みたい」と思うのは圧倒的に大型書店をウロついているときなのだが、古本屋も「さりげなくかっこよくて、文庫で面白い本はないか」と探すのも面白い。

 

そんなことを思いながら、さくらももこの文庫本を中古で買おうとしている。

「逆に」おしゃれではないだろうか。

 

 

【追記】